ずいぶん長らくブログから遠ざかっておりました。Ballet Dancer/DANCANIA代表の天沼です。発表会の準備に忙殺され、なかなかHPまで手が回らなかったということを今回はブログに書かせていただきたいと思います。言い訳の数々をつらつらと…はい。ただの言い訳です。。。
まず発表会の準備って何をするのか?と疑問ですよね。色々と細かい作業がたくさんあるのですが私が行っているのが、発表会の進行・運営、という大きな括りになります。Ballet Dancer/DANCANIAには、他に衣装部と大道具・小道具部があり、3つのセクションに分かれております。と、偉そうに3つのセクションとか言いましたが、これが驚くことに各部署1人という零細集団でして笑、毎回四苦八苦の連続です。衣装部と大道具・小道具はその名の通り、作品にとって大切な衣装の制作と、大道具・小道具の制作です。今年も創作バレエを選択してしまったため、音源探しからシーンの選択、キャストを創ることなど、全てが1からになるので、その部分は演出家に任せるとしても、その演出家の思い描く衣装と大道具・小道具を制作するのは試行錯誤の連続。想像の中のものと実際に出来上がるものはもちろん異なる為、何度も何度も会議を重ねて、出来る範囲でより良いものを創る為に、様々なお店に足を走らせます。衣装部も日暮里への買い出しは結局何十回になったのか?というほど出かけておりましたし、大道具・小道具部もホームセンターや100均、布屋さんまで様々な場所へ出掛けて材料を調達してきてくれます。もちろんそこへ私も足を運ぶこともありますが、私の役割はそこではありません。私はまず会場を抑えること、そこから作品を選択するための会議をして、保護者様への説明会案内資料の作成から始まります。その後、作品に必要な舞台装置の空状況の確認、手配、写真業者、DVD業者の手配、インカムの予約、衣装の発注など、発表会当日に必要なものの手配をして、振付や全体稽古のための稽古場の抽選予約、確保、スケジュールによる講師の手配等、生徒さんへの周知へ。プログラム用の写真撮影と同時にプログラムの内容を作成し業者に発注。全体稽古が始まったら、全体稽古の時間中は他の仕事を全く出来ない時間になり、全体稽古のタイムキーパーと問題点の洗い出し、次回の稽古までの課題をクリア、そしてまた全体稽古の繰り返し。全体稽古が始めるということは、音源編集も済ませておかなくてはならず、今回はこの作業にかなり時間を要し、アシスタントを付けたほどです。全体稽古の動画編集もかなり多かった為、資料作りより動画のダウンロードやアップロードに時間がかかるんですよね。とはいえ、この作業を怠ると、稽古に来ていない生徒さんに稽古の内容が伝わりませんし、全体稽古が始まった段階で、先週お休みだったからこの振り教えてあげるね、という時間は皆無です。なんとか自分で確認してきてもらう以外に方法がないので、そこは怠らず映像を共有できるようにいたしました。さて、全体稽古で全容が見えてきた段階で、会場スタッフとの打ち合わせが待っています。それまでに照明案、舞台装置の使用タイミングなどを記した資料を作成するのですが、これがなかなか骨の折れる作業でして、実はこの作業が発表会準備の中で一番苦手な作業と言っても過言ではありません!!!とはいえ、これを作らなければ舞台の幕を開けることは出来ず、毎回葛藤の日々です。同時にスタッフワーク表も作成するのですが、今回は人数が多く、誰がどこにいるか把握できないので、すごろくの様にコマを作って1曲ずつ考え配置を決める、というアナログな方法を取りました(笑)そしてその資料を持って会場打ち合わせへ行くわけですが、もちろんそこでダメ出しなどもありますし、我々の思っているものと違う装置だったりと相違が生まれ、再作成の連続です。その時点で発表会1か月前。そこから怒涛の日々ですよね。音源の編集作業はなかなか終わらず、資料も作り直しの日々、同時にプログラムの挟み込みチラシなどの作成、楽屋割り振り、保護者様の役割説明、メイク道具の確認、チケットの抽選、チケット作成など、最後の最後までやることしかありません。今回はスプレッドシートをスマホでも確認できるようにして、To doリストでやることを全部チェックし、全てやったつもりでおりましたが、やはり終わってみたら足りないことが幾つかあり、そんな自分にがっかりです。
発表会前日当日は、きっと私の姿を全く見ない人もいたのでは?と思うほど、下手袖に引きこもり状態です。発表会前に冗談で「沙織さんは発表会の時、小部屋で籠ってるから出てこないよ」と誰かが言った様で、新しくBallet Dancerに入った講師が、それを真に受けて驚いておりました。とはいえ、それに近い状態ではありますが・・・発表会当日の私の役目は、舞台監督・音響・映像・影アナです。ですので、誰かが舞台で踊る時は一歩も動けずその場におります。特に作品は、途中のアナウンスこそありませんが、音響と映像がほぼ同時だったり、舞台装置が重なっていたりすると本当に「お願いだから今誰も私に声をかけないで」といつも思うほど、1人でわちゃわちゃしております。そのせいで、いつも明るく私に話しかけてくれる子供たちにも「お願いだからこの線(赤いビニテ貼りました)より先生のところに入ってこないでね」とお願いしたほどです。やることがたくさんある、ということは装置も広範囲でして、椅子に座って全部使えるわけではなく、特にプロジェクターのスイッチャーが遠いので、プロジェクターの映像を映すときは床にしゃがんで、左指でスイッチャー、右指でPCのキーボード、と、とんでもなく変な恰好だったんじゃないか!と今更ながらに思います。毎回発表会が終わるたびに、アナウンスくらいは誰かにお願いすべきだよなぁ、と思うのですが、保護者様の中にプロで司会をされている方もいらっしゃいますが、お子さんが出ている舞台なのに袖からではやっぱり申し訳ない気がして、いつもお願い出来ません。ということで、いつも早口になってしまう天沼のアナウンスなのですが、そこは皆様に目をつぶって(耳をふさいで?)もらう以外方法がないので、今後もそれでよろしくお願いいたします。
結局、忙しいでしょ?だからHPの更新もブログの更新も出来ませんでした!という言い訳を堂々としているわけですが、もう少し時間に余裕が出来るよう準備出来ればいいな、と毎回反省しております。本当ですよ!現在保護者様から、発表会についてのアンケートも頂いておりますが、私が懸念していた内容をご指摘されている部分も多く、それは私がわかっているのにやらなかった結果ということですので、今後の反省材料にさせていただき、次の発表会は今回よりも皆様が笑顔で楽しんでいただけるものにしたいと考えております。Ballet Dancerの保護者様、皆優しいんですよ。問題点を色々書いてくださり、私は本当に心から感謝しているのですが、「気分を害されたらすみません」とか「保護者の仕事がやりたいわけではないけど」とか色々ご記入くださっております。今回このブログで書かせていただいた通り、下手袖にしかいない私には、見えない場所が多々あり、そこでどんなお困りごとがあったのか把握できないので教えてくださって本当にありがたい、と思っていますので、どんどん辛辣な意見でも構いませんので忌憚のないご意見を今後もお待ちしております。
「発表会」は生徒さんや講師陣だけのものではありません。そこに関わる全ての人たちで成り立っているものですので、生徒さんの一番近くにいる保護者様の手助けがなければ全く成り立ちません。今回の発表会に携わってくださった全ての皆様に感謝しております。今年も本当にありがとうございました。次は2年後。どんな作品を披露できるかまだ今の段階では全くわかりませんが、次はもっともっと準備を整えて開催できるよう、最善を尽くしますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
※この内容で舞台袖では話しかけないで!と言っておきながらも、寝そうになった子供を抱っこして自分の栄養補給をしている矛盾写真を敢えて掲載しておきます。癒されたー♪
Ballet Dancer/DANCANIA 代表
天沼沙織
大学生、高校生の2人の子供を持つ母。15年前に北与野教室に移ってから、大人クラスも開講したのでそれを機にバレエを始める。細い先生には程遠いが、子供好きのため、幼児、初心者のみを対象に数年前よりクラスも受け持つ現在、大人ストレッチサークル、月曜 柔軟筋トレ担当。